2023年10月23日
HIVに感染しているフランスの同性愛や両性愛の男性移住者の10名中6名超は、フランスでHIVに感染
More than six out of ten migrant gay and bisexual men with HIV in France acquired it there
HIVに感染している外国生まれの同性愛や両性愛の男性についてのフランスでの研究が会議で発表された。62%はフランスに移住してからHIVに感染したと結論付けられた。
GANYMEDE研究では、HIVに感染していてパリ地域圏で治療を受けている1,159名の同性愛や両性愛の男性について調査した。平均年齢は43歳で、フランス居住歴は平均18年、HIV治療を6年受けていた。
参加者の約半数が、いつHIVに感染したか推定できた。残りの半数については、診療記録から日付を明らかにしたか、CD4数を使って推定した。
研究者らは、参加者の62%がフランス到着後にHIVに感染したと推定したが、これは出身地域によってかなり違っていた。北アフリカ(85%)やアジア・オセアニア(73%)からの男性の大多数は、フランスでHIVに感染したが、南アメリカからの男性は少数派(40%)に過ぎなかった。
HIVに感染していない状態で到着した男性移住者の大部分は、フランスでの最初の1年間に感染する可能性が、その後の年よりかなり高かった。これは、サハラ以南のアフリカからの男性で特によくみられ、フランスでHIVに感染した人の25%が最初の1年間に感染したのに対し、2~5年目では4.6%、6~10年目では3.9%であった。同様に、アジアからの男性では、16%が最初の1年間でHIVに感染したのに対し、その後の9年間はどの年も6%であった。
一部の移民が直面している課題は、参加者の調査結果から明らかになった。50%弱は到着したときフランス語が話せなかったと回答した。25%近くは亡命希望者または不法移民として到着した。28%はいかなる種類の医療保障もなかった。8%はフランスでの最初の1年間住む場所がなかった。27%は仕事がなかった。そして、過半数は十分なお金がなかったと回答した。
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