2021年11月01日
イングランドのPrEP IMPACT試験における有効性についての最初の結果
First efficacy results from England's PrEP IMPACT Trial
イングランドのPrEP IMPACT実施試験に登録された同性愛や両性愛の男性は、PrEPを服用しなかったセクシャルヘルスクリニックの通院者からなる比較群よりも、HIV感染が87%少なかったとEACS2021で報告された。
IMPACT試験は、参加者が24,255人で、これまでに実施されたPrEP実証試験で最大規模の可能性がある。約96%が、この解析が焦点を合わせているシスジェンダーの同性愛や両性愛の男性であった。
これらの参加者は、性的危険行動に基づいてPrEPに適格性があったと思われるセクシャルヘルスクリニックに通院していたシスジェンダーの同性愛や両性愛の男性と比較された。
試験中、男性参加者24名がHIVと診断された―1例を除く全例で、おそらく、PrEPに対するノンアドヒアランスかPrEPの中止が原因である。年間発生率は0.13%で、一方、PrEP非服用者からなる比較群では1.01%であった。
この試験の研究者は、通常収集されるデータ[性感染症(STI)、曝露後感染予防、HIV検査、セックスワーク、HIV陽性であることが分かっているパートナー]を使ってHIV感染のリスクを予測しようと試みたが、これらのリスク因子を持っていなかった男性の方が、それより高リスクのマーカーを持っていた男性よりも発生率が高かったことが分かった。これは、PrEP服用者にも非服用者にも当てはまった。これは、PrEPから利益を得る可能性の最も高いセクシャルヘルスクリニックの通院者を特定するのに、現時点では、これらのマーカーは使えないことを示唆している。
STIについてのデータは高い割合を示し、試験の参加者の少数に集中していた。半数はSTIがなかった一方で、男性の26%が、この試験で診断されたSTIの80%を占めた。
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