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2023年02月24日

Mosaico試験終結により、ワクチンの焦点は中和抗体に移行
Mosaico trial closure shifts vaccine focus to neutralising antibodies

写真
Professors Susan Buchbinder and Larry Corey at CROI 2023. Photo by Gus Cairns.

Susan Buchbinder教授とLarry Corey教授は、CROI 2023で、Mosaico HIVワクチン臨床試験の早期終結について詳細に報告し、HIVワクチン研究の将来について発表した。

この試験では、南北アメリカ大陸とヨーロッパの3,900例のシスおよびトランスジェンダーの同性愛や両性愛男性およびトランスジェンダー女性に、ワクチンまたはプラセボを接種したが、試験中のワクチンはHIV予防に有効ではないという結論となり、試験は1月に終結した。

「残念な知らせは、試験の結果からは有効性がみられなかったことで、実際、HIV感染率はかなり高かった」と、Buchbinder氏は記者会見で述べた。彼女は、全体でのHIV発生率は、試験のワクチン群とプラセボ群どちらも4.1/100人年であったことを報告した。

Mosaico試験では、非中和抗体の産生を意図したワクチンを試験した。病原体が体内で広がることを直接防ぐ中和抗体とは対照的に、非中和抗体は感染と戦う免疫反応を間接的に引き起こす。

Corey氏は、今後の研究では中和抗体を用いたワクチンのアプローチに焦点を当て、これから2年以内に7~8種類のワクチン候補を評価し、HIV感染を防ぐのに十分な濃度の高い中和抗体を得られるかどうかを判断すると述べた。

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