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2023年02月27日

二次治療においてドルテグラビル+ダルナビルは、ダルナビルを含む3剤併用より優れている
Dolutegravir plus darunavir superior to 3-drug darunavir combination in second-line treatment

写真
Professor Gail Matthews presenting at CROI 2023. Photo by Roger Pebody.

ドルテグラビルとダルナビル/リトナビルの併用は、HIVの非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)を含む一次治療レジメンが無効となった患者に対する二次治療として、ブーストしたプロテアーゼ阻害薬のレジメンより優れているとCROI 2023で発表された。

世界保健機構(WHO)の現在のガイドラインは、ドルテグラビルを含まない一次治療レジメンの無効後、HIV感染者は、理想的には耐性検査に基づいて選んだ核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)を中軸にしたドルテグラビル主体の二次治療を受けることを推奨している。

以前WHOは、一次治療無効後に、ブーストしたプロテアーゼ阻害薬と2種類のNRTIを推奨していた。欧米の治療ガイドラインでは、耐性への障壁が高いため、ブーストプロテアーゼ阻害薬として、ダルナビル/リトナビルが優先的に使用されている。

D2EFT試験は、ダルナビル/リトナビル+2種類のNRTIと、ダルナビル/リトナビルとインテグラーゼ阻害薬ドルテグラビルを併用するという新しい手法と比較するために計画された。これによって、耐性試験の必要性や忍容性の低いNRTIであるジドブジンの使用を回避できるだろう。

NRTIの再利用が有効である可能性が示されたため、募集開始後に3番目の群としてドルテグラビルと再利用のテノホビルおよびラミブジンまたはエムトリシタビン(TDF/XTC)の試験が追加された。

この試験には、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの14の中低所得国の831例が採用された。参加者らはHIVが進行しており、CD4数の中央値は206、ウイルス量の中央値は15,000であった。

最初の2群で、48週目でウイルス量が50未満となったのは、ダルナビル/リトナビル+2種類のNRTI併用群75%、それに対してダルナビル/リトナビル+ドルテグラビル群84%であった。

3番目の試験群追加後に採用された参加者で、ダルナビル/リトナビル+2種類のNRTI併用群の71%がウイルス量50未満だったのに対し、ダルナビル/リトナビル+ドルテグラビル群では84%、ドルテグラビル+TDF/XTC群では78%であった。

ドルテグラビル+ダルナビル/リトナビルは標準治療より優れていたが、この選択肢は、ドルテグラビル+TDF/XTCより依然として高価であると治験責任医師は述べた。中低所得国においては、ドルテグラビル+TDF/XTCが一次治療で使用できる既存のサプライチェーンが存在するため、NNRTI主体の一次治療が無効後、治療プログラムがこの選択肢を選ぶ可能性がある。

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