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2023年02月27日

ウガンダの農村部ではHIV治療薬の共有がよくみられる
Sharing HIV medication is common in rural Uganda

写真
Riccardo Mayer/Shutterstock.com

CROI 2023で発表された研究によると、ウガンダの農村部で抗レトロウイルス療法(ART)を受けていた人の約10人に1人は、薬の共有を報告している。

研究者らは、何人がHIV治療薬を共有し、与え、売買したことがあるか、それは誰と行ったか、そして、ウイルス抑制と関連があったかどうかを調査した。そのために、Rakai Community Cohort Studyの一部として2018~2020年に実施された質問票に、ARTの共有に関する質問を付け加えた。Rakai Community Cohort Studyは、ウガンダ中南部の30ヵ所以上のコミュニティーで、15~49歳の同意成人全員を対象とした縦断的調査である。

質問票を受け取った約20,000人のうち、2,852人がARTを受けていると報告し、この研究の標本に組み入れられた。

これらの参加者のうち、266人(9.3%)がARTを投与した、受け取った、または―少数の参加者の場合には―買ったことがあったと報告した。薬を売ったことを報告したものはいなかった。

ARTの共有を報告した人の大部分は、与えることと受け取ることの両方に関わっていたと述べた。ARTの交換は、友人、配偶者、性交渉の相手など、参加者に最も近い人の間で行われる可能性が最も高かった。

研究者らは、ARTの共有をウイルスが抑制されていないこと(ウイルス量が40を超える)と関係づけることができるかどうかを回帰分析で推定した。

ARTを他人に提供したが受け取ったことが全くない人は、薬を与えたことも受け取ったこともなかった人に比べて、ウイルスが抑制されていない可能性が2倍になっていた。一方、ARTを受け取ったことだけを報告した人は、ウイルスが抑制される可能性は高まっていたが、この差は統計的に有意ではなかった。

この研究は、ARTの共有の理由については報告していなかった。南アフリカやモザンビークなどの国々のメディアや活動家は、特に、医療をたやすく利用できない季節労働者や薬剤の在庫切れを経験しているコミュニティーでは、ARTの共有は比較的一般的な対処方法であると報告している。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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