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2023年07月31日

スティグマを生む最悪の状況:同性愛男性のmpox感染
A perfect storm for stigma: gay men’s experiences of mpox

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Dr Anthony Smith at IAS 2023. Photo by Roger Pebody.

質的研究により、オーストラリアでmpox(以前はサル痘として知られていた)と診断された同性愛男性は、重篤な症状、長い隔離期間、医療従事者からのスティグマなどにより、非常につらい経験をしたことが明らかとなった。

本研究結果は、オーストラリアのBrisbaneで開催されたIAS 2023で発表された。

2022年の世界的なmpoxの大流行は、主に同性愛および両性愛男性に影響を与えた。メディアの報道では、この流行を当時、同性愛男性の性行動とも関連する疾患であるという偏見があったHIV流行の初期と比較した。

オーストラリアでは感染者145名が報告され、主に欧州旅行からの帰国者であった。University of New South Wales、Centre for Social Research in HealthのAnthony Smith博士らは、mpoxと診断された男性13名にインタビューを行った。

参加者の症状の重症度についての説明はさまざまで、軽い症状だったため安堵した表情を見せた人もいれば、激しい痛みについて述べた人もいた。

「今まで経験した中で一番痛かった。痛みが全く治まらなかった。涙が出るほどであった。出血もしていた。正直、直腸が腐ったか、潰瘍ができたのではないかと思った。」

参加者3名が入院を必要としたが、別の参加者はスティグマを恐れて病院に行かないことを選択した。数名の参加者が報告した医療体験は、肯定的なものであった。しかし、ほとんどの参加者は、不適切な疼痛管理、参加者の性行動に関する批判やトラウマ体験を報告した。

男性7名が長期的な問題を報告し、そのうち2名は肛門形成手術が必要であった。その他の問題は、慢性疲労や進行中の直腸炎(直腸と肛門の内層の炎症)、瘢痕化への懸念、激しい痛みや偏見がある臨床ケアによる精神的苦痛などが挙げられた。

「ほぼ1年間、胃腸が正常に機能しない状態が続いていた。ここ10日間は痛みも恐怖も全くなく、排便をコントロールできた。とても長い道のりだった。」

Mpoxの症例は減少しつつあると考えられるが、この研究は、感染者に対して継続的なサポートとトラウマインフォームドケアが必要である可能性を示唆している。

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