2022年02月17日
英国の同性愛男性において、HIV症例の減少を引き起こしたのは何か?
What led to the fall in HIV cases in UK gay men?
CROI 2022で発表されたポスターによると、予防対策の組み合わせが、英国の同性愛および両性愛男性における新規HIV感染の著しい低下につながっている。
2021年の同性愛および両性愛男性における新規HIV感染は669件と推定された。2011年は、約3,000件であった。本研究の研究者らは、現在の予防対策が継続されれば、10年で75%低下が継続し、その結果、同性愛および両性愛男性ではHIVの新規症例は2040年までにまれになると推定している。
このモデリング研究では、さまざまな対策の寄与を明確にするために、「事実に反する」シナリオを用いた。研究者らは、同性愛および両性愛男性におけるコンドームの使用が、1980年のレベルをはるかに超えることがなければ、年間感染数は2倍を超えることを見出した。HIV検査を受ける男性の数が増加しなければ、コンドームの使用やHIV感染がある男性で治療を受けている、またはPrEP(HIV感染を予防するための定期的な薬物療法)を服用している割合が現在のレベルだったとしても、感染は80%多いことになる。
HIV治療を依然としてCD4数が350未満に低下したときにのみ開始するとしたら、感染は25%増えるだろう。最後に、PrEPが導入されなかったら、その他の変更があったとしても、2021年の感染は2倍になっていただろう 。
モデリングによると、これらの介入がどれも導入されていなければ、2021年には新規感染が7,646件となる―実際の発症数の11倍―ことが示唆された。これら4つの介入が共に機能し、相乗効果が出た。
関連サイト
本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
記載されている医薬品のご使用にあたっては、必ず各薬剤の製品添付文書をご参照下さい。
This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.
当コンテンツは、英国を本拠地とするHIV情報の慈善団体であるNAM Publicationsの著作権に基づいて制作し、許諾を得て掲載しています。 記事原文については、www.aidsmap.comでご覧頂くことができます。なお、その情報の正確性、適用性、完全性については、NAMは一切責任を負いません。