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2022年02月24日

注射によるPrEP:ブレークスルー症例はより早く検出できた可能性がある
Injected PrEP: breakthrough cases could have been detected sooner

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Professor Susan Eshleman (top right) at CROI 2022.

PrEPプログラムでPCR検査の使用が広まると、ブレークスルー感染の早期検出に役立つ可能性があると、CROI 2022で発表された。

PrEPを服用していたにもかかわらずHIVに感染した稀な症例では、薬物療法がウイルスの複製を抑えることで抗体の産生を遅らせる可能性があるために、これらのブレークスルー感染の検出が難しくなる。診断が遅れる結果、薬剤耐性が生じる可能性があり、将来の治療選択肢が限られてしまうこともあり得る。

現時点では、HPTN 083試験の4年分を超えるデータがあり、カボテグラビルの隔月注射によるPrEPは、毎日の経口PrEPより、同性愛や両性愛男性とトランスジェンダー女性のHIV感染の予防における有効性が66%高いことを示し続けている。4.4年間にわたって、カボテグラビル投与を受けた2,244名のうち感染は25名しかなく、大部分はアドヒアランス低下のためであった。

会議では、カボテグラビルに対する耐性変異が後になって発見された6例について詳細な解析が発表された。4例は、PrEP注射を予定通りに受けた人でのブレークスルー感染例であった。1例は、カボテグラビルの錠剤を経口服用した5週間の「導入」期間にHIVに感染した参加者であった。最後の1例では、試験開始時に未診断だったがすでにHIV感染していた。

この試験のHIV検査は、迅速なポイントオブケア検査で陽性またははっきりしない場合には、検査室での抗体/抗原検査で確認された。しかし、HIV RNAを検出可能な2つのPCR検査を用いた後ろ向き検査も実施された。これは、HIVに対する抗体が作られ始める前にHIV感染を検出できることを意味している。

後ろ向き検査では、検査した6例で最初にHIV RNAが検出可能だった時期は、HIV迅速抗体検査より3~20週間早かったことが分かった。HIVスクリーニングにRNA検査を使用していれば、4例でインテグラーゼ阻害薬に対する主要な耐性に関連する変異の検出前に、または2例で主要な耐性に関連する変異の発生前に、感染を検出できた可能性がある。

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