2022年02月21日
COVID-19ワクチン接種率は一般人口の接種率と酷似
COVID-19 vaccine rates mirror those in the general population
CROI 2022で発表されたデータによると、HIV感染者のCOVID-19ワクチン接種率は、より広範囲の集団でみられるパターンに従っていて、国内でも、国間でも大きな格差があることが明らかになった。
Massachusetts General HospitalのEvelynne Fulda氏らは、REPRIEVE試験のデータを解析した。この試験は、40~75歳のHIV感染者を対象に、心血管イベントに対する予防法としてのスタチンを調べた国際共同治験である。
この研究チームは、現役の参加者である6,951名のうち2021年の1~12月までにCOVID-19ワクチン接種を少なくとも1回受けた人の累積数を調べ、一般人口のワクチン接種と比較した。
HIV感染者のCOVID-19ワクチン接種率は、地域によって大きく異なった。2021年12月までに、サハラ以南のアフリカを除くすべての地域で接種率は70%を超えた(48%)。その年の終わりには、接種率が最も高かったのは東南アジア地域であり(タイ93%)、高所得地域(米国、カナダ、スペイン)を上回った。
ワクチン接種率は、REPRIEVE試験の参加者と各地域の一般人口の間でほぼ同程度であった。コホート内の格差も、より広い範囲の集団でみられるものの一部を反映している。接種率は、高所得地域内やラテンアメリカ/カリブ海地域内の解析を含め白人の参加者の方が高かった。
REPRIEVE試験データは、HIV感染者のうち最も脆弱なサブグループにおいて、COVID-19罹患率が上昇する潜在的なリスクを強調していると、Fulda氏は結論付けた。
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