CROI2022CROI2022

2022年02月24日

二次治療において、テノホビル再使用を支持するさらなるエビデンスが得られた
More evidence to support recycling tenofovir in second-line treatment

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Dr Lloyd Mulenga (bottom left) and Professor Nick Paton (bottom right) at CROI 2022.

ドルテグラビルおよびテノホビルの再使用およびラミブジンによる二次治療は、新しいヌクレオシドバックボーンを用いたプロテアーゼ阻害剤ベースの治療よりも優れていることを研究者らは見出した。

CROI 2022において、Lloyd Mulenga博士とNick Paton教授は、サハラ以南のアフリカで実施した2つの試験結果について報告した。

現在の世界保健機構のガイドラインでは、資源が限られている環境における二次治療には、ドルテグラビルを使用するよう推奨している。また、このレジメンに新しいヌクレオシドアナログを含めることも推奨している。ほとんどが一次治療でテノホビルを服用するため、このことは、忍容性が低いジドブジンに切り替えることを意味している。

VISEND試験には、テノホビルとラミブジンを含むNNRTIベースレジメンに失敗したザンビアの参加者1,201名を組み入れた。

この試験のA群では、ウイルス量1,000未満の参加者418名を、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)とラミブジンをドルテグラビルと併用する「TLD」併用群と、テノホビルの新製剤[テノホビルアラフェナミドフマル酸塩(TAF)]とエムトリシタビンをドルテグラビルと併用する「TAFED」併用群のいずれかに無作為に割り付けた。

B群では、ウイルス量が1,000超の参加者783名を、TLD、TAFED、ジドブジン/ラミブジン+アタザナビル/リトナビル、またはジドブジン/ラミブジン+ロピナビル/リトナビルのいずれかに無作為に割り付けた。

A群では、48週目にTAFED群76%、TLD群81%がウイルス量50未満となった。B群では、TAFED群82%、TLD群72%、アタザナビル/リトナビル群71%、ロピナビル/リトナビル群56%がウイルス量50未満となった。

ウイルス量の抑制について、ベースラインのウイルス量が1,000超の参加者では、TAFEDおよびTLDレジメンのブーストしたプロテアーゼ阻害剤レジメンに対する優位性が示された。

2つ目の試験であるNADIA試験では、エファビレンツベースレジメンでウイルス量が1.000超にリバウンドした患者を対象として、耐性試験を行わずにドルテグラビルまたはダルナビルに切り替えた場合を比較した。また、二次治療におけるテノホビル再使用およびラミブジンが、ジドブジンおよびラミブジンへの切り替えに対して非劣性であるかも検討した。

CROI 2022で発表された96週の結果より、ドルテグラビルはブーストしたダルナビルに対して非劣性であることが示された。48週目にはテノホビル/ラミブジンバックボーンはジドブジン/ラミブジンに対して非劣性であったが、96週目までにはテノホビル/ラミブジンバックボーンの優位性が示された。ウイルス量のリバウンドはテノホビル群よりもジドブジン群で多くみられ、高レベルのドルテグラビル耐性変異の発現はジドブジン群で多くみられた。

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