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2022年02月24日

HIVに関連する神経障害は、新しい抗レトロウイルス薬によって減少したか?
Have HIV-associated neurological disorders declined due to newer antiretrovirals?

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Dr Ilaria Mastrorosa (bottom left) at CROI 2022.

CROI 2022で発表された研究によると、抗レトロウイルス療法(ART)を受けているHIV感染者のHIV関連神経認知障害(HAND)の罹患率は、過去10年間にわたって減少している。

HANDは、注意力や作業記憶のような機能、精神的処理速度、記憶力、微細運動能力の検査を用いて診断される。Ilaria Mastrorosa博士らは、イタリアのHIV感染者で2009~2020年にARTを受けていた1,365名の神経認知プロファイルを解析した。

参加者の大部分は男性で、40・50代、HIV診断からの経過年数の中央値は10年であった。

研究全体でのHANDの罹患率は22%であった。2009~2011年の38%から2018~2020年の16%まで徐々に減少した。意外ではないが、HANDの罹患率は記憶力や注意力、集中力の障害があって受診した参加者(40%)の方が、それ以外の参加者(13%)よりはるかに高かった。

HANDの罹患率の低さは、年齢の若さ、教育の高さ、現在のCD4数の多さ、近年の検査と関連していた。罹患率の低さは、2剤併用療法やインテグラーゼ阻害薬主体のレジメンを用いている人でもみられ、ウイルス学的有効性がより高く、忍容性がより高い抗レトロウイルス薬が役割を果たしている可能性を示唆している。

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